Let's Be-Bop Tonight !
宇良和輝という力士をご存知ですか? 最近、ちょっと話題になってますよね。
身長170cmそこそこの小兵の彼は学生相撲出身で、多彩な技を繰り出す事で有名になりました。
そのあまりにもアクロバティックな技の数々は多くのファンを魅了しました。
そんな彼が、角界入りわずか一年あまりで十両昇進が決まったのです。
それは、とてつもなくすごいことなんだそうです。
おおかたの予想では大相撲では彼の相撲は通用しないと思われていました。
しかし蓋を開けてビックリ、彼は以外とオーソドックスな相撲もちゃんと取れるという事がわかったのです。
「誰にも真似のできない相撲を取りたい」と基本を押さえつつ、ウェイトトレーニングを取り入れ、レスリングなどの経験を生かして今に至っています。
これからも彼の活躍に期待しましょう。
さてジャズにおいても同じ事が言えると思います。
やはり基本がないと説得力のある演奏はできないと思います。
ジャズの場合で言いますと、やはりビバップ。
私の感覚ですとビバップは「骨格」のような気がします。
昨今のジャズギタリストでも、上手いと言われるプレイヤーは必ずビ・バップの匂いがします。
たとえビバップフレーズを弾いていなくても、そこを通ってきたか否かで差が出るような気がします。
それはやはりビバップが基本だからではないでしょうか。
私の場合も、最初はビバップから入りました。
ビバップにはジャズ特有の雰囲気があります。
キース・ジャレットはインタビューで「ジャズは民族音楽だ」と言っておりました。
まさにそんな雰囲気をビバップには感じます。
もちろんビバップだけではただの懐メロになってしまいます。
ビバップという「骨格」に今という「肉」をつけて行く事が現代のジャズになるような気がします。
偉大なるレガシーに感謝!!