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Dead Musicians Society

日々の話や音楽工房ピーチジャムのことを綴っていきます

ココロニモナイオト

先生はギターをプレイしながらスキャットします。

スキャットと言えば、思い浮かぶのはジョージ・ベンソンですよね。

他にもおそらくスキャットするギタリストはいると思います。

しかしこれはかなりの高度なレベルなんです、実は。

試しにやってみると分かります。

おそらく、スキャットよりもギターの音のほうが先行しているのでは?

これは大きな問題なんです。

私は事あるごとに「ちゃんと(心に)浮かべて音を出せ」と先生に言われます。

一音一音、噛み締めて音を出さなければいけません。

ギターは、その性質上フレットボードのポジションを見て、つまり「視覚的」に捉えて演奏する事が可能な楽器です。

それゆえ、学びやすく愛好者が多いとも言えます。

ですがここが落とし穴になります。

ポジションさえある程度把握してしまえばそこそこ演奏できてしまうんです。

より深く追求していくと「視覚的」に捉えるという事は、そういった理由でしっかりとした演奏の大きな妨げになってしまうのです。

それは「視覚」に捕らわれ、一番大切な「音を浮かべる」という事を忘れてしまうからです。

 重要なのは「音」を出す順番なのだと思います。

 

理想的なのは・・・・

  1. 音を浮かべる (心)
  2. 楽器上でその音のでる位置を確認(腕)
  3. 実際に音を出す(楽器)

といったところでしょうか。

 

譜面を見ながら演奏している(クラシックなど)場合は1の前に譜面を見るが足されますね。

ジャズの場合、この3段階のサイクルを瞬時にやるということになります。

視覚的に捉えてしまうと1段階目が無くなってしまいますね。

そう、それは楽器まかせのダメな演奏。

個人的に「心にも無い音(演奏)」と名付けました。

言葉と一緒で心にも無いものは説得力に欠けるものです。

さて同じような言葉で「心無い」という言葉がございます。

今回の事で、さてどちらを使おうかと思ったのですがどうやら受け取り方によってはどちらも使えそうです。

 

心無い ひどい事 無情な事 理不尽な事・・・酷い

心にも無い  本心では無い事 嘘 でまかせ・・・

 

楽器まかせのダメな演奏を聴けばひどい仕打ちと思ってしまうかもしれないので、そうなると受け手にとっては「心無い音」でもいい気がしますよね。

つまりプレーヤーが心にも無い演奏をすれば、聴衆は心無い演奏と感じてしまうといったところでしょうか。

 

1日練習しなければ自分に分かる。
2日練習しなければ批評家に分かる。
3日練習しなければ聴衆に分かる。

ルフレッド・コルトー (仏のピアニスト)

 

無責任な音の羅列は避けたいものです。

自分の出す「音」には責任を持たなければいけないと思いました。

 

 

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